連帯保証人にだけはなってはいけない理由

連帯保証人と保証人。この両者を区別して理解している人が少なく、その無知が原因で自分と関係のない借金返済に巻き込まれてしまうケースがあります。

よくNHKなどの法律を扱うテレビ番組で、「保証人や連帯保証人」という題材を扱い出演者が議論を交わすのを目にします。つまり、それほど私たちの身近な問題でありながら、多くの人の理解が及んでいない証拠です。

簡単に解説しますが、保証人と連帯保証人とはその扱いが全く異なります。
仮に太郎さんが100万円の借金をしたとして、保証人と連帯保証人の違いを見てみましょう。

ケース1:太郎さんに返済する意思がないと債権者が見込んだ場合

・あなたが連帯保証人の場合
債権者は連帯保証人に返済を求める事ができ、返済する義務が生じます。

・あなたが保証人の場合
債権者が保証人に返済を求めた場合でも、「いやいや、まずは太郎さんに返済を求めてよ」と求める権利があります。(催告の抗弁)

ケース2:太郎さんに返済できるだけの貯蓄があるのに返済しない場合

・あなたが連帯保証人の場合
債権者は連帯保証人に返済を求める事ができ、返済する義務が生じます。

・あなたが保証人の場合
債権者が保証人に返済を求めた場合でも、「いやいや、太郎さんの資産を差し押さえればいいでしょ」と債務者に言う権利があります(検索の抗弁)

このように、連帯保証人は有無を言わさずどのような場合でも、債務者に返済を求められたら返済する義務が生じます。

つまり、保証人よりもずっと責任が重く、連帯保証人になることはほぼほぼ自分が借金を背負うのと同じようなことです。

従って、どんなことがあっても連帯保証人にだけはなってはいけません。(もちろん、保証人にすらなることはマズいですが)

仮に「連帯保証人になってくれ」と誰かに頼まれた場合には、財布に入っている手持ちの現金を全て渡して「これで勘弁してくれ」とキッパリ断るぐらいの決断をしてください。

他人の借金で自分の身を滅ぼす危険性があります。

「保証人と連帯保証人」が同じようなものだと漠然と考えていた人は、これを機会にその考えを改めて下さい。

繰り返しになりますが、連帯保証人にだけはなってはいけませんよ。